神保町という街が僕は個人的にとても好きだ。
古書店街としても有名だし,おいしいカレー店が多いことでも人気で,
僕も実際,電車をのりかえて何度か足を運んでいる。
古書店を1軒1軒めぐったこともあれば,
カレー店マップを手に1日に数軒食べ歩いたことも懐かしい。
そんな神保町は有名ならーめん屋さんがなかなか多いことも僕としては気になるところだ。
神保町の「ラーメン二郎」をはじめ,「ラーメン用心棒」や「肉そば総本山 神保町けいすけ」,
「麺屋33」,「麺者 服部」,etc…名前をあげるとたくさんのお店が出てくる。
今回食べた「神保町 可以」もそんな有名店のひとつだ。
高田馬場の「渡なべ」や池袋の「瞠」,おなじく神保町にある「北かま」などをプロデュースしている
渡辺樹庵さんのプロデュース店ということで僕はとても楽しみにしてここへ食べに行った。
場所としては…地図がないと発見できない隠れ家店。
そとにでかでかと看板があるわけでもないし,よくわからないビル1階の,
それもちょっと入口が奥に引っ込んだところにあるので僕が見つけたときも
ここではないんじゃないか?と疑ったほどだった。
僕が高田馬場の「渡なべ」に初めて行ったときもそんな感じだったけれど…。
お洒落で店内の照明が暗めな木目調デザイン,
平日の夜7時だけれどお客さんはそんなにいなかった。
食券機で購入したのはつけ汁を2種類選べるというお得な「二色つけめん」(850円),
しかも麺が500gまで大盛り無料とあったのでもちろん大盛りにしてもらった。
スープはなんと9種類もあった。
・醤油 ・味噌 ・海老醤油 ・海老味噌 ・辛醤油 ・辛味噌
・カレー ・トマト ・黒胡麻(あっさりのみ)
黒胡麻以外はすべて「あっさり」か「こってり」で選ばなければならないので,
実際のところ17種類あることになる。
悩みに悩んで頼んだのは海老醤油(こってり)と海老味噌(こってり),
正直食べ終わってから,そのヴォリュームに
「次からこってりふたつはなしにしよう!」と心に刻むこととなったのだが,
どちらも凄まじい濃厚さのなかから海老の薫りもしっかり香ってきて,
これらが別々のお店でメインとして出てきても不思議じゃないくらいのおいしさだった。
つけ汁もひとつひとつ量があって,麺と相談しながら食べるということもなく
がっつりつけて食べれるというのが嬉しかった。
僕は終始食べ終わるまであまりにテンションがあがってにやにやしながら食べていたので,
お客さんがすくなくてほんとうに良かったとおもっている。
2012年に入って僕は10数軒らーめん屋さんに行ったけれど,
つけ麺ではまちがいなく一番おいしかった。